採餌にハクセキレイも参加。この後ムクドリもやってきてにぎやかな雰囲気になりました。ちなみにカワラヒワはこの個体の他にもう一羽いて近くで採餌をしていて私が一定以上近づいたらぱっと飛んで逃げていったのでおそらくつがいなのかなと思いました。
世界のリスのイラストサイト
描いているのはアニメーターのMakiです。リスが好きすぎて作ってしまいました。
Welcome to my squirrel art gallery! I put many squirrel arts here. You'll amaze how beautiful creatures they are! See more informatios about this blog.
2024/04/17
野外観察 トリ部 (2024-4-17)
採餌にハクセキレイも参加。この後ムクドリもやってきてにぎやかな雰囲気になりました。ちなみにカワラヒワはこの個体の他にもう一羽いて近くで採餌をしていて私が一定以上近づいたらぱっと飛んで逃げていったのでおそらくつがいなのかなと思いました。
2024/04/10
シマリスは「シマリス」じゃなくなった
いつの間にやら2024年。このブログを始めてから12年も経ちました。
そしていつの間にやら日本哺乳類学会が公開してる哺乳類の標準和名リストが更新されていたのです!!
…いや、いつの間にかってことはないです。単に私が気付いてなかっただけです。
でも今までは2018年版を使っていたのですよ。内容的には昔からほぼ変わらない分類だったので、このブログにもほとんど反映させてなかったのですが、更新された2021年版は大幅に新しくなってました!
ジリス属が分割されている!Xerinaeにジリス亜科と和名が付いている!Callosciurinaeにタイワンリス亜科と和名が付いている!
などなど和名リストを見ているだけで1日つぶせるくらい興味深いし、当ブログの情報も併せて更新したくなります。更新作業は膨大になりそうなので追って少しずつやるとして、分類が新しくなったことによる大事件をご紹介しましょう。
日本ではなぜかリスと言えばシマリス、なんです。ペットとして昔から飼われることが多かったからなのでしょうか?しましまがあって小さくてかわいらしいと人気が高いのです。
そんなシマリスの和名は「シマリス」。シマリス属を代表する ユーラシア大陸に広く分布するシマリス、だったのですが…当ブログでもたびたび取り上げてきましたが海外ではシマリス属を分割する分類が主流となっていたようで、新しくなった標準和名もついに分割されたのです!!
その詳細はこちら!!
…お気づきいただけただろうか?
真ん中のシベリアシマリスというのが私たち日本人が「シマリス」と呼んでいたシマリスです。シマリス属から独立し、一属一種の「タイリクシマリス属シベリアシマリス」となったのです!!!!
こちらの記事でも書いていたように前から分割されてることは知ってはいたのですが、和名がついてしまうといよいよ「一説によると」とかではなく確定事項なんだなぁとしみじみしてしまいます。
シマリス全種やシマリスではないシマのあるリスにフィーチャーした「シマリスの世界地図」を私が作った2021年秋にはまだ和名がなかったのでやむなく「こういう分け方もあるよ」と海外の分け方を紹介するにとどめていたわけですが、その年の年末にはもう分けられていたのですね…
あ、シマリスの標準和名はずっと「シマリス」でしたが、他のシマリス属のシマリスと区別する場合には「シベリアシマリス」という名も便宜的に使われていたのでシマリスの世界地図では「シベリアシマリス」の名前は既に使っていました。
せっかくなのでその他のシマリスについても少し。
左端、シマリス属に唯一残ったトウブシマリスは、北アメリカ東部に分布するリスです。シベリアシマリスより少し大きくて太っててしっぽが短くて顔の模様がうっすらしてて背中が灰色で脇の2本の黒いシマが少し離れているのが特徴です。アメリカの広い部分で見られるのでアメリカ人にとってはトウブシマリスが「シマリス」なんじゃないかと推測します。だって顔が思いっきりチップとデールじゃありません?しま模様の印象もまんまですし。検索して何のシマリスかわからない写真が出てきたらチップとデールっぽければトウブシマリスと覚えておくとイイでしょう。
右端のアメリカシマリス属は、従来シマリス属とされてきた残りの23種が全てこのグループに移動しました。描ききれないので2種だけ描きました。みんなすごくよく似ている上個体差が大きく種を見分ける難易度は高いです。分布する場所で見分けるのが良いですが種によってはかぶっていることがあり、違いが何でわかるかというと・大きさ とか・鳴き声 とか写真からだとわからない情報だったりします。
シマリスの世界地図が気になっちゃった人はこちらから通販できるのでよろしくお願いします。
また哺乳類の分類が気になっちゃった人は国立科学博物館で開催中の「大哺乳類展3」をおすすめします。哺乳類分類の今がわかる大ボリュームの企画展です。何度でも楽しみたいです!!!
2023/10/09
リスのイラスト
リスの資料が必要になって検索してきた皆さんへ。
一言でリスといってもいろんな種類がいることをご存じですか?
イラストを描くにしてもうまく資料を見つけないとAIが描いたようなこの世に存在しない動物の奇妙な絵ができあがってしまいます。
悩めるデザイナー・イラストレーターその他の皆さんのための「リスの資料を探す検索ワード」のヒントです。
最初にリスの基本情報を書いておきます。
・リスは哺乳類(お乳で育つ)
・リスはげっ歯目
・リスの前足の指は4本(親指がない。親指の爪のみある種類は存在する)
・リスの後ろ足の指は5本
・冬眠しないリスもいる(冬眠するのは一部。ジリスやシマリスのみ)
・ほおぶくろのないリスもいる(あるのは一部、ジリスやシマリスのみ)
リスだから冬眠するだろう、ほおぶくろあるだろう、とイメージだけで描くと魔改造リスができあがります。
また、AI生成画像ではなにかと指の数が増やされがちなので、指の数が正しいと人が描いた信憑性が増します。(2023年現在)
さて、まず「ペットのリスを描いて欲しい」と言われたら、種類を確認しましょう。日本国内在住の人でシマリスを飼っているなら100%シベリアシマリスです。単に「シマリス」で検索するとトウブシマリスなど他の種類のシマリスが混じってくる恐れがあるので学名で検索するのが比較的安全です。また「フクロシマリス」は全くシマリスではない別の動物になります。
ペットのシマリス
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
シマリス | シベリアシマリス | Siberian chipmunk | Tamias sibiricus |
その他ペットとして飼われることのあるリス科
標準和名 | 別名/略称 | 英名 | 学名 |
オグロプレーリードッグ | プレーリードッグ、プレ | Black-tailed prairie dog | Cynomys ludovicianus |
リチャードソンジリス | リチャ | Richardson's ground squirrel | Urocitellus richardsonii |
ジュウサンセンジリス | ジュウサンセン | Thirteen-lined ground squirrel | Ictidomys tridecemlineatus |
アメリカモモンガ | アメモモ | Southern flying squirrel | Glaucomys volans |
アメリカアカリス | pine squirrel, chickaree | American red squirrel | Tamiasciurus hudsonicus |
ペットではないリス全般が必要な場合、どんなリスが良いのかによって検索ワードが変わってきます。そのヒントとなるチャートを作りました。
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
キタリス | エゾリス(キタリスの亜種) | Eurasian red squirrel | Sciurus vulgaris |
トウブハイイロリス | Eastern gray squirrel | Sciurus carolinensis | |
トウブキツネリス | Eastern fox squirrel | Sciurus niger | |
ニホンリス | Japanese squirrel | Sciurus lis |
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
シマリス | シベリアシマリス | Siberian chipmunk | Tamias sibiricus |
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
オグロプレーリードッグ | プレーリードッグ | Black-tailed prairie dog | Cynomys ludovicianus |
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
リチャードソンジリス | Richardson's ground squirrel | Urocitellus richardsonii | |
コロンビアジリス | Columbian ground squirrel | Callospermophilus lateralis |
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
アルプスマーモット | Alpine marmot | Marmota marmota | |
ウッドチャック | グラウンドホッグ Woodchuck | Groundhog | Marmota monax |
ボバクマーモット | Bobak marmot | Marmota bobak | |
バンクーバーマーモット | Vancouver Island marmot | Marmota vancouverensis |
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
トウブシマリス | Eastern chipmunk | Tamias striatus | |
インドシマヤシリス | Indian palm squirrel | Funambulus palmarum | |
スウィンホーホオジロシマリス | Swinhoe's striped squirrel | Tamiops swinhoei |
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
エゾシマリス | Tamias sibiricus lineatus |
7. 以降はしっぽが大きく背負いがちなリスです。リスと言えばしっぽを背負ったシルエットとしてイメージされることが多いためそのイメージを求めているなら7以降になると思います。
7は大きなしっぽをもった外国産の地味なリスです。
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
トウブハイイロリス | Eastern gray squirrel | Sciurus carolinensis | |
トウブキツネリス | Eastern fox squirrel | Sciurus niger | |
キタリス | Eurasian red squirrel | Sciurus vulgaris |
8.しっぽが大きい色が鮮やかなリスにはこんな種類がいます。ミケリス、フィンレイソンリスは東南アジアに生息する種類で一般的に想像されるリスとは違い耳が小さい愛嬌のある顔をしています。またこれらのリスは住んでいる地域によって異なる毛色があり、多数の亜種があります。
一般的に想像されるリスの範疇で鮮やかなのはアメリカ原産のアメリカアカリスだと思います。
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
ミケリス | Prevost's squirrel | Callosciurus prevostii | |
フィンレイソンリス | Finlayson's squirrel | Callosciurus finlaysonii | |
アメリカアカリス | pine squirrel, chickaree | American red squirrel | Tamiasciurus hudsonicus |
9.夜行性ではなく昼間に活動し、滑空はしないリス、つまり普通のリスですね。そして耳に毛がふさふさと伸びていない、日本に生息しているリス。となると夏毛のエゾリスかニホンリスということになります。検索するときは「夏」「夏毛」などのワードを足すと良いと思います。移入されたクリハラリス(いわゆるタイワンリス)も耳にふさ毛が伸びません。
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
エゾリス | (キタリスの亜種) | Hokkaido squirrel | Sciurus vulgaris orientis |
ニホンリス | Japanese squirrel | Sciurus lis | |
クリハラリス | タイワンリス(亜種名) | Pallas's squirrel | Callosciurus erythraeus thaiwanensis |
10.普通のリスに、耳の毛がふさふさと長く生えているのは冬毛のエゾリスとニホンリスです。検索ワードに「冬」「冬毛」を追加すると良いと思います。特に毛がもこもこふわふわしたイメージが欲しい場合特に冬毛のエゾリスが適しています。
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
エゾリス | (キタリスの亜種) | Hokkaido squirrel | Sciurus vulgaris orientis |
ニホンリス | Japanese squirrel | Sciurus lis |
11.夜行性で滑空するリスで、お目々のかわいらしさよりは野生動物感、獣感のあるタイプが良い場合はムササビを検索します。
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
ムササビ | ホオジロムササビ | Japanese giant flying squirrel | Petaurista leucogenys |
12.夜行性で滑空し、お目々がかわいらしいリスはモモンガです。日本には本州にニホンモモンガ、北海道にエゾモモンガ(タイリクモモンガの亜種)が生息しています。「フクロモモンガ」は日本に生息していないばかりか全く別の動物ですが「モモンガ」で検索すると高確率で紛れてくるので注意してください。
標準和名 | 別名 | 英名 | 学名 |
エゾモモンガ | (タイリクモモンガの亜種) | Siberian flying squirrel | Pteromys volans orii |
ニホンモモンガ | ホンシュウモモンガ(亜種名) | Japanese flying squirrel | Pteromys momonga |
インターネットを駆使すれば簡単に情報が手に入れられる昨今、しかし情報が多すぎてどれを信じて良いのか判断に迷うことも多いと思います。動物を描くときは、和名、英名、学名など複数のワードで検索すると良いというライフハックでした!
2023/10/03
野外観察:早川町訪問2021
2021年に早川町を訪問したときの記録です。
ニホンザルの骨
屋内で見られるものもたくさんあります。骨や標本など。生きている動物との出会いは一瞬で、彼らがどんな体の作りをしているのか等細かい部分はなかなかわからないと思います。外へ出られないときはじっくりと動かなくなってしまった彼らと向き合ってみるのもまた知らなかったことが知れるヒントになるかもしれません。またヘルシー美里のロビーにはいろいろな書籍も並んでいますので、それらからも自然に関する知識を得ることができます。
雨の中では見つけたもの:
最終日は晴れてヒナを連れたオシドリが見られました。浮き草の上を元気いっぱいに走る様子などとてもかわいかったです。しかし次の年に行った時に聞いたことによるとこの年(2021年)生まれのヒナは全員いなくなってしまった(食べられた?)とのこと。自然は、厳しい…
2023/03/13
グンディ / Gundi
Ctenodactylus gundi
2023/02/22
野外観察:早川町訪問2022
6度目?の早川町です。雨ですがこの日程しか調整が出来なかったため強行。
山梨県早川町にある野鳥公園と宿泊施設ヘルシー美里は環境教育が専門のガイド(インタープリター)がいてお気に入りのフィールドです。
2022.5.12.
朝の散歩で野生のニホンリスと遭遇。リスとの遭遇率が上がっている気がします。
食べ物を探しているようでしたが一瞬で森の奥へ消えました。
道の脇に普通にシカいる。
シカの群れの近くにサルの群れもいて、でも奴らはすぐに逃げるし人間の行動を先読みしてくる。だから写真に撮れない。
夜は雨の中のムササビウォッチング。滑空は見られましたがすぐに見失いました。 雨の中森を散策してみたんですが、ムササビを探して木の上を見上げると、ライトに照らされた木々の葉の裏と、その隙間から落ちてくる雨粒がこの世のものとは思えない幻想的な景色でした。
夜散策で歩いてて何かの死骸(というかほぼ骨)見つけました。小動物、おそらくテン?シカの死骸は大きいから割と見つかるけど小さい動物はわからないことが多いとのこと。
よく見つけましたねと。
見つけちゃいました。
岩の上にモリアオガエル発見!!
初めて見ました。感動です。大きい!ちょっと失礼して写真だけ撮らせてもらいましたよ。触ってみたいけど、カエルちゃんに申し訳ないから、我慢…
と思って管理棟に戻ったら、なんと別のモリアオガエルがお出迎え。
これは…触っていいってことですね。触らないと外へ出せないもんね。背中がボツボツしてるように見えたけど意外と触った感じは滑らか弾力感でした。
雨ならではのカエルウォッチングでした。
カジカガエルの声もたくさん聞いたしアマガエルの鳴くところもみれました。
モリアオガエルは探してもなかなか見つからないのでうれしみ。
2022.5.14.
最終日にも別のニホンリスと遭遇できました。2日連続でリスが見れるなんて!
換毛の具合が明らかに違うから別の個体ですね!!野鳥公園の中に2頭いる!!
早川のリスは餌付けされてないシン・野生ノリスなので遠くからそっと見るだけです。
リスは素知らぬそぶりをしつつあくまで自然に振る舞いながら少しずつ観察者と距離をとりやがて森の中へ消えます。