ニュースによるとウーリームササビは1属1種だと思われていたのが、実は3種だったということがわかったそうです。2種も新種が発見されたのです!
ナショナルジオグラフィック 幻のウーリームササビに2つの新種見つかる、ヒマラヤ
地図を見ながらどのあたりのウーリームササビが新種だったのか確認してみました。
Great topic!!
Two New Species of Woolly Flying Squirrels Discovered
ところで、日本語だと"ムササビ"と"モモンガ"は呼び方が違うから全く違うように感じます。たしかに日本に生息している大型のムササビと小型のモモンガはぱっと見両者が同じ"滑空するリス"だとはわかりづらかったりするので名前が違うのもわかりますが…世界的に見るとムササビ・モモンガの仲間はかなりたくさんいて、大きさもムササビのような大型のものから日本のモモンガよりもかなり極小のものまで様々で、系統的にもいろいろです。
となると、日本語の"ムササビ"と"モモンガ"はどこまで当てはまるのか?という問題になります。ムササビ属の種は○○ムササビと呼ぶとして、ムササビ属以外にもいくつかの大型の属があります。それらも和名はムササビとついています。じゃあムササビより小型でモモンガより大型の…中型の種は?
実は英語圏ではムササビとモモンガの違いは大きさでしかなく、ムササビは大きいのでジャイアントモモンガと呼ばれてます。とりわけ大きい種はジャイアントモモンガで、他は全部モモンガです。ところが中型の種の和名はムササビとモモンガが混在しています。
つまり違うのは大きさだけで厳密な線引きはできないのです。イルカとクジラみたいなもの?
ウーリームササビはムササビ属のムササビよりも大型なのですが、英名にジャイアントはなく直訳するとウーリーモモンガとなります。でも和名は大きさから便宜上"ムササビ"という名前が当てられてます。
ただ、以上のごちゃっとした名前分けがあっても、ムササビとモモンガを混同してる人は多いし何なら滑空すれば有袋類でもモモンガって言われちゃうし
要はそれくらい夜行性の滑空小動物は人間に認知されてない未知の世界の生き物であり新種が次々発見されても不思議ではないということですね。